何が正解なのか?よくわからない紋ですよね。
例えば、紋と言っても男紋女紋、抜き紋に陰紋、縫い紋に花紋もあるし、紋の数で着物の格があがったり下がったり合わせ方にルールがあってなかなかピンとこないのでは?
ここでは超!初心者でも納得!そうなんだ!と理解していただける様にザックリと紋の数から始め、令和の現在一般的に考え使用する着物(結婚式やお宮参りなど)とその紋について今まであやふやだった理解を深めていきます。
これだけ覚えていれば大丈夫👌難しいことは置いといて一般的な知識としてた恥をかかない程度に知っておきましょうね。
着物の格や紋についても詳しいことは他の専門家さんがたくさんブログでお書きになっていますので「もっと着物を知りたい!」や「もっと紋の勉強がしたい!」と思ったら「着物 紋」で検索してくださいね。
紋の数と着物の関係
紋といえばその昔、戦国時代には旗印として自分の自軍を見分けていましたし、私の家の近所には紋が付いてるお屋敷がいくつかあるんですよ。昔の名残ですよね。
令和時代では洋服や小物のデザインだったり、お酒や会社のロゴなどいろんな使われ方をしていますね。紋を付けるだけで格が上がるイメージといいますか、キリッとしたカッコいいイメージなります。
では実際に私たちが使う場面ではどんな着物に何個紋がいてるのが正解なんでしょう?
紋には5つ・3つ・1つと多いほど正装になります。
【黒留袖】 五つ紋 フォーマル 正装
紋: 染め抜き五つ紋
五つ紋で有名なのが結婚する新郎新婦のお母さんや親戚、既婚の姉妹が着る黒留袖ですね。色は黒で上半身は紋以外真っ黒。裾周りにのみ柄のある着物です。
既婚女性の第一礼装と言われ最も格の高い紋になります。両胸(前紋・抱き紋)背中(背紋)袖の後ろの紋(袖紋)があり合計5つ入ります。特に前紋(抱き紋)は第一礼装にのみ入りますので格の高さを示す重要な紋です。着付けする時も前紋がちゃんと見えるように着付けをします。
【色留袖】 五つ紋・三つ紋・一つ紋 正装 フォーマル セミフォーマル
紋: 染め抜き五つ紋 三つ紋 一つ紋
実は色留には五つ紋もあります。五つ紋になると留袖と同格。一つ紋、三つ紋、五つ紋とカジュアルから格式高い着物になります。
色はピンクやクリーム、緑や水色、裾周りの柄もシンプルなものから個性的なもの、格調高いものまであります。
なぜこんなに選べるのか?黒留袖と全く違う色留袖の自由度はなんなのか?
留袖=「母」「既婚者」であるのに対し
色留袖=「既婚「未婚「上司」の立場「何かの先生」の立場など着れる人が多い!
黒以外の留袖は「色留袖」です。結婚される新郎新婦の姉妹(既婚・未婚)や親戚、会社の上司や同様の立場の方が着ます。背中と袖の後ろ側に紋があり3つ入ります。
一般的に色留袖を着る機会は「結婚式」「祝賀会」「叙勲」「入学・卒業」「お宮参り」などですね。紋の数は三つ紋か一つ紋。三つ紋が仰々しくなりすぎる・・なら一つ紋ですね。
【色無地・江戸小紋】 一つ紋 三つ紋 カジュアル セミフォーマル
紋:染め抜き三つ紋・一つ紋・縫い紋
色無地は黒以外の一色で染めた柄無しの着物です。最近はとても人気です。お稽古着にも大活躍です。江戸小紋は江戸小紋五役と言って「鮫小紋」「行儀」「通し」「あられ」「万筋」などがあります。お茶のお稽古には鮫小紋や万筋で一つ紋で控えめな縫い紋を入れる場合が多いです。
色無地は紋を付ければ訪問着や付け下げと同等になったり紋無しだと小紋として着られるので最近とっても人気がありますね。帯で自由に遊べるので私も大好きな着物です。生地はちりめんや綸子(りんず)など地紋でも楽しめ、色鉛筆のように沢山色があるのが魅力です。
三つ紋=格の高い略礼装フォーマルとなります。帯小物は礼装用。
一つ紋=訪問着や付け下げと同等。帯小物は礼装用ではなく訪問着などと同じく色で楽しめます。名古屋帯や袋帯など。
お稽古でお茶をされる場合に多いのは「一つ紋・陰」一つ紋の色無地はとても重宝します。
最近は三つ紋の色無地はあまり見かけません。更に見かけないのは五つ紋の色無地です。これらは一般的ではなく必要な方もいますがそうでない方が圧倒的に多いと思います。
まとめ
いかがでしたか?着物と紋の数はだいたい理解できましたか?
着物と紋の数はその立場、場所、土地柄によって変わります。この辺を間違うと相手に失礼になったりしますので注意が必要です。
具体的な「こんな時にはどんな紋を入れるといいですか?」など質問も受け付けてますのでコメントしてくださいね。
皆さんのお役に立てると嬉しいです。
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